【表の解説】高齢患者でも生体腎移植は可能ですが、ドナーが見つからない場合は、透析が現実的です。通院できるところに透析クリニックがあり、医療スタッフに管理を任せたい場合はHD が向きます。一方、通院困難な人、自宅で過ごしたい人にはPDがあります。透析液は足りなくなる前に宅配便で輸送され、旅行先の宿などへの配達も可能。訪問看護などの医療支援を使って一部の作業を手伝ってもらうこともできます。PDを週5~6日おこない、1日はHDの日とする併用療法もあります。
東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 腎臓・高血圧内科診療部長 丹野有道 医師
岡山済生会外来センター病院 腎臓病・糖尿病総合医療センター長 平松 信 医師