思いがけないハワイでの結婚式。親子4人だけの式が人生の最高の思い出に(※写真はイメージ)
思いがけないハワイでの結婚式。親子4人だけの式が人生の最高の思い出に(※写真はイメージ)
この記事の写真をすべて見る

「私たち、結婚しました!」――続けて届いた2通の結婚報告はがき。お葬式に参列することのほうが増えていたというのに、まさか同年代である50代の友人から結婚話を聞かされるとは。もしかして、と調べたところ、ここ20数年で50歳前後の結婚増加が判明。総数から見れば少ないものの、"50歳からの結婚"が増えていることは間違いないようだ。連載「50歳から結婚してみませんか?」では、結婚という大きな決断を50歳で下すことになった5人の女性の本音とリアルに迫る。第4回は、51歳で、6歳年上の開業医の男性と結婚した伊藤あや子さん(仮名・52歳・会社員)の後編をお届けする。

*  *  *

 開業医のご主人は病院の休憩時間を利用して、ギター教室に通ったり、スポーツジムに行ったり、好きなお酒や食材を買いに出たりと、とにかくアクティブ。趣味が多いことはつき合っている頃から知っていたが、これほどとは思わなかった。

「休日にはサーフィンや自転車、スノーボード……と、家でゆっくりくつろぐといったことはなく、とにかく多趣味。診察のある日は忙しいので、たまにはのんびりしてもって思うんですが、家でじっとしていられない性分のようです。結婚してから、とにかく私を連れ出します。『たまにはひとりで出かけてもいいのよ。私は家のことをしているから』と言っても、お構いなしです」

 あや子さんは友人から、「服の趣味、変わったね」って言われることもあるという。独身時代はフェミニンな服装が多かったが、結婚後、徐々にアウトドアファッションに。

「今までまるでやったことのないサーフィンなどは、うまくできなくてくじけそうになることもあります。でも、面白いかも! なんて最初に言ってしまったものだから、ウェットスーツも準備してくれて。彼は夫婦で趣味を楽しめるのが、すごくうれしいみたいです。体育会系でスパルタなので、ちょっとしんどいな、って思う面もあります(笑)。でも、もう引き返せない感じです(笑)。これまで知らなかった世界が広がって、楽しみは倍になりました」

次のページ
毎日の生活で戸惑うこととは?