――緊張感というのは?

上祐氏「10年以上前から、麻原から離反し、批判してきましたので、麻原、その他から見ると裏切り者なわけであります。麻原は接見もしませんし、大丈夫だとは思っておっても、そういう意味での緊張感でございますが、言葉が足りませんでしょうか。では、ご推察いただきたいと思います」

――今回の執行を受けて、アレフに対する思いは?

上祐氏「残念ながらアレフはまだ麻原を絶対とする妄信の中にいて、しかも実際の新しい信者の勧誘においては一連の事件が陰謀であると主張して、特に若い信者を中心に勧誘しているということ、この事実が脱会以来、ひかりの輪が行ってます、アレフ信者の脱会支援相談で確認されています。改めてこの死刑の執行を受け止めて、事件関与を認め、反省、謝罪したうえで被害者団体の皆さんと今度こそ賠償契約を改めて締結し、その実行に入ってもらいたいと思っております。事実を言いますと、報道機関の皆様はご存知かと思いますが、アレフと被害者団体の皆さんは賠償の支払いの点で今、東京地方裁判所で係争状態にあります。その裁判が早期に結審し、賠償が履行されることを望んでおります。理想としては裁判でアレフが争うことなく、賠償に応じてほしいとは思います」(構成/AERA dot.編集部・福井しほ)

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福井しほ

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大阪生まれ、大阪育ち。

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