津村:そうそう、通訳の白沢(敬典)さんです。その様子があまりにおもしろかった。で、その帰りに寄ったラーメン屋で、仕事相手で磐田好きな方がいはったので「よかったですね、ジュビロ(磐田)昇格しましたね」というメールを出したら、「そうなんです……」って、なんだかグッタリした感じのメールが返ってきて。家に帰って録画してた大分対磐田の試合を観たら、自分が今日観てきた「ガンジーさーん!」って叫んでる世界とは真逆の、すごくしんどい試合やったじゃないですか、あれ。これらが全部同じ日にあったんや……というのがすごくおもしろく思えたんです。一試合一試合ももちろんいいんですけど、それを一気に全部書いたら、もしかしたら物語になるんじゃないかと思いつきました。それに新聞連載の担当記者さんも、支局にいた時にファジアーノ岡山とか京都サンガとかモンテディオ山形とか、いっぱい取材したと言ってはったから、これはもう縁やと。本当は新聞に書くために用意してた話が別にあったんですけど、いやもうJ2でいこう、ってなりました。
■スタジアムの魅力
平畠:今回本を書くにあたって、やっぱりJ2のスタジアムにかなり行かれたんですか?
津村:J2だと全チームの3分の2くらいは行ってると思います。途中でもう数えるのやめたんですけど。
平畠:大阪にお住まいだったら、京都なんかは近いですよね。
津村:(京都ホームの)西京極はよく行きます。西京極スタジアムは、試合の前後の催しも楽しいですね。ぬり絵とか、爬虫類ふれあいコーナーとか……。
平畠:なんですかそれ(笑)。サンガぬり絵は僕も知ってますけど、はちゅうるい……?
津村:爬虫類ふれあいコーナーです。あとフクロウカフェが出店してたり。それから、怪談和尚さんっていうメディアに出てはる、よく怪談をする和尚さんがいるんですけど、試合が終わったあとにその人の怪談を聞いたりもしました。
平畠:(笑)。それはどこでやるんですか?