その先発陣以上に問題なのがリリーフ陣である、ここまでシーズン10試合以上に登板している投手は6人いるが、しっかりと働いているのはハーマン(11試合、防御率2.70)のみ。守護神の松井裕樹(11試合、防御率6.55)を筆頭に高梨雄平(14試合、防御率5.87)、福山博之(13試合、防御率6.91)、釜田佳直(12試合、防御率8.53)、菅原秀(11試合、防御率4.08)と残りは壊滅状態だ。何より、軸となるべき松井が登板11試合中7試合で失点し、被打率.326という不振ぶりが、チーム全体に悪影響を与えてしまっている。
3位だった昨季は、143試合で77勝63敗3分の勝率.550で、チーム打率.254(リーグ3位)、チーム防御率3.33(リーグ2位)と数字的にもAクラスにふさわしい戦いを披露。助っ人トリオを中心とした攻撃型打線が爆発し、高梨、福山、松井の3人がいずれも防御率1点台を誇って勝利の方程式を確立させていた。だが今季は、チームの“売り”であった助っ人トリオと勝利の方程式が揃って崩壊。守備にもミスが目立ち、それを立て直す術が今の首脳陣にはない。本来の姿を取り戻すのはいつか。それとも昨季が出来過ぎだったのか。まだ5月に入ったばかり。無気力な戦いを続けるのは何より、ファンに失礼である。選手たちの奮起を待ちたい。
※成績は5月6日終了時