女性ファッション誌でカバーを飾り、業界では「彼女が着れば売れる」という伝説を持つモデル・梨花(44)。自身がトータルプロデュースするブランドは女性たちに人気で、ハワイでの子育てやそのライフスタイルも注目を集めている。だが、そのまぶしいイメージの一方で「実は自信を無くしていた」と明かす。40代の梨花はどう年齢を重ねていくのか、どんな女性像を見せていくのか。今の思いを聞いた。
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――約5年前、40歳の節目を迎えた梨花さんはAERA本誌のインタビューで、見た目やファッションだけでなく、生き方そのものを大事にしたいと語っていました。45歳を前に、年齢の節目を意識することはありますか。
意識しますね。30歳になる時、すごく怖くて身構えていたんです。私たちの時代で30歳といえばもう「オバサン」「中年」っていうイメージだったから。でも実際は充実しすぎていたぐらい「うわー30代って超楽しい!」って過ぎていっちゃいました。
でもね、40代は、30代のときより甘くなかった(笑)。「梨花ちゃんが40代を楽しんでいるから、私たちも楽しみ」って言ってもらえるから、そういう言葉を投げたいんだけど、40代は意外と気合が要る!
単純に疲れやすいし、撮影できちんとしたコンディションを整えるのにも絶対的に時間と努力と精神力が必要なんです。だけど気持ちは若いのか、現実とのギャップに打ちひしがれちゃうときもある。
これは全然ネガティブな意味じゃないんだけど、こうやって人間って年を取っていくんだなってことが本当に染みてくる感じ。年を重ねていくっていう美しい言葉じゃなくてね。でも自分を卑下しているわけじゃなくて、思考を転換して、何なら「シャレてんじゃん?」ってぐらいの勢いに持っていきたいと思っています。
――変わらないスタイルを維持するために、やっていることは。
ありとあらゆる事をしていますよ。撮影の3日前ぐらいから集中してケアするんですが、食べることが大好きだけど撮影前は夕食を控えたり、むくみを取るためのデトックスのお茶を飲んだり、リンパを流したり、オススメのサロンとかに時間が許す限り行く。費やしている時間が若いころに比べて、ずっと増えていますね。以前は撮影の前日に何を食べようが、どう過ごそうが「何もしてなーい!」って言いながら、そのままカメラの前に立っていたんです。いまはね、何もしてないとか絶対にない!(笑)