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毎朝の登園・登校前に、なかなかご飯を食べ終わらなかったり、夜寝る前の歯磨きになかなか取り掛からなかったり。そんな子どもを「早くしなさい!」と急かした経験があるママは多いはず。
「あまり『早く!早く!』とは言いたくないけれど、言わないと動かないし……」。そんな悩みを持つママたちの間で最近話題なのが、子どもの時間管理アイテム「おしたくボード」です。いったいどんなものなのでしょうか。
「毎日同じことをしているのに、どうして自分からさっさと行動できないのかしら」と思ってしまいますが、「実は子どもは、将来を見通す力がほとんどないのです」と話すのは、教育評論家の親野智可等先生です。
「それを知らずにガミガミ言ってしまうと、子どもの自己肯定感が下がったり、親に対して愛情不足を感じたりと、弊害が大きい。大切なのは『合理的な工夫』をして、子どもがやりやすいようにしてあげることです」
その「合理的な工夫」として親野先生も勧めるのが、話題の「おしたくボード」なのです。
「おしたくボード」とは、ホワイトボードとマグネットを使って、朝の支度や帰宅後にやることを“見える化”するアイテム。「かおをあらう」「はみがき」「きがえ」などのタスクを書いたマグネットをホワイトボードに貼り、それぞれ完了したら子どもが自分でマグネットを裏返します。裏側には「できた!」という言葉や好きなイラストなどを描いておくことで、子どもはマグネットをひっくり返したくなり、自分からどんどんタスクを完了していく、という仕組みです。何がどこまで終わっているのかが親も一目でわかるので、いちいち「これは終わったの!?」と急かす必要がないという効果も。
このおしたくボード、材料のホワイトボードやマグネットなどはすべて100円ショップでそろいます。また、マスキングテープなどでデコレーションしたり、タスクをイラストで描いたりと、工夫次第でアレンジは無限大。そのため、自分の作ったおしたくボードをインスタグラムにアップするママたちが増えています。「おしたくボード」「お支度ボード」で検索すると、ママたちの工夫が凝らされたボードがたくさん!
AERAムック『「早くしなさい!」はもう言わない 模擬時計とおしたくボード』では、おしたくボードの基本の作り方から、全国のママたちのアレンジ方法、活用術まで、実例を多数紹介しています。
おしたくボードを上手に活用して、毎日「早く!」と言い続ける生活から抜け出してみませんか?