もともとは、加齢による衰えを感じていた萩本が、自分を降ろして代わりに香取を司会者にしてほしい、とスタッフに訴えていたのだ。ところが、スタッフに強く引き止められ、結局、2002年からは萩本と香取の2人で司会を務める体制に変わったのである。

 10月30日には、日本テレビが定例会見で「『仮装大賞』の司会は引き続き萩本欽一と香取慎吾が担当する」ということを明かした。SMAPが解散して、香取は事務所を移籍した。その影響で番組自体の存続も危ぶまれていたのだが、結果的には番組は残り、香取の出演も継続することになった。おそらく、ここにも萩本の意向が反映されていると考えられる。

 萩本は才能ある人物を見いだし、育てるだけではなく、その人が活躍できる場を作ることにも長けている。テレビの歴史を変えた男・萩本欽一は、今でも常識に縛られず、未来を見すえて「新しい地図」を描いているのだ。(ラリー遠田)

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