アホが絡んできて、相手を挑発しない程度に毅然たる姿勢を見せながら「スルー」を決め込むのだ。アホを利用するために仲間に引き入れる時も、あくまで凛とした立ち居振る舞いを保つことだ。それでも、アホの有力ないじりターゲットである「いい人」や「弱い人」に見られてしまったら、これはどこかでファイティングポーズをチラ見せしないといけない。
目的は挑発や戦って勝つことではない。勝ってもさらに陰湿に憎まれたりしたら、何のために戦ったのか意味がなくなる。目的は「こいつを怒らせたらやっかいだ」「絡むターゲットは他に求めた方がいいかな」と思わせることだ。
「私はあなたと戦ったりするような無駄は絶対しませんが、あんまりいやらしいとやるときはやりますよ」と心で常に唱えておくのだ。そうすればそれは相手が感じてくれるようになる。アホと戦ってはいけないが、舐められるのもよくない。舐められることが戦いの原因を作ってしまっているともいえる。
人生は宝物のようにとても貴重なものである反面、非常に複雑なゲームでもある。だから飽くことなく楽しいのである。人生で出会うことも生き方も白黒ではっきり分けられるようなものではない。白も黒も両方あるのが人生なのだ。「アホとは絶対戦わない」気持ちをもちながら「絶対戦いたくないけど、どうしようもないほど仕方ない時は、やるときはやるよ」という姿勢も保持しよう。