対する楽天打線では、1番・茂木栄五郎のバットに期待がかかる、リードオフマンとして開幕ダッシュの原動力となったが、右ひじ痛で6月17日を最後に1カ月以上も戦線を離脱し、復帰後もなかなか波に乗れなかった。しかし、レギュラーシーズン最終戦となった10月10日のロッテ戦(Koboパーク宮城)で4打数4安打の大暴れ。一気に調子を上げてきた。今季の対菊池は10打数無安打と完璧に抑え込まれているが、CSの舞台でヒットを放てば流れは変わるはず。特に初回の第1打席には注目したい。

 レギュラーシーズン最終戦から中3日で初戦を迎える楽天に対し、西武は中8日。この差がどう影響するか。楽天として相手の態勢が整う前に是が非でも先手を奪いたいところ。西武としては、今季着用時に24勝8敗だった「炎獅子ユニホーム」を着用し、本拠地ファンの声援をいかにして自分たちの力と勢いに変えるか。秋の所沢は間違いなく熱気に包まれるはずだ。

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