ドラマのタイトルにつながるこのセリフに、ネット上では「『あなたのことはそれほど』って、涼ちゃんのセリフだったのね」「最初は誰がこのセリフ言うのかな?なんて見てたけど、あなたのことはそれほどって、あなたでしたか!」「『それほど』がまさか涼太の口から聞けるとは!」と驚きの声があがった。
また、これまでよき夫だった涼太をないがしろにし続けた美都が、涼太に振られるような形になったことで「美都がフラれるシーン、すっきりした!」「『みっちゃんのことはそれほど』ってセリフよかったぞ」「視聴者の皆さんスッキリしたはず」といったコメントも散見された。
一方、有島家は、麗華が有島の謝罪を受け入れたことで、離婚危機を回避し、元通りの生活を取り戻す。ただ、意外な展開を見せたのが、美都の親友・飯田香子(大政絢)の恋模様だ。それまでドラマの中では触れられてこなかった香子の恋愛だが、最終話にして美都に「彼氏ができた」と報告。気になるその相手は、美都の勤める眼科の医師で、バツ3の花山司院長(橋本じゅん)だったのだ。終盤にはこの年の差カップルが手を握り合ってデートをするシーンも登場。思わぬカップル誕生に視聴者からは「香子ちゃんのお相手が院長先生だったとは!」「香子さんの彼氏は眼科の先生!に一番びっくりした!」といったコメントが寄せられた。
ドラマスタート時は、登場人物たちの過激な不倫に「共感できない」「最低すぎる」といった声が相次いでいた「あなそれ」。だが、回を重ねるごとに“昼ドラ的展開”にハマる人が増えて、視聴率も上昇。最終回放送後には「毎週火曜日の楽しみが終わった」「完全にあなそれロス」と“ロス”を叫ぶ声も多く見られた。「逃げるは恥だが役に立つ」や「カルテット」など、何かと話題になるTBSの火曜9時ドラマ枠だが、「あなそれ」もこれまでと違った意味で注目度の高い作品となった。
「あなそれ」は、初回視聴率11.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好スタートを切ったが、第2話の9.0%と一桁代に転落。しかし徐々に復調すると、後半に向けて人気が一気に加速。最終話は14.8%と自己最高となった。(ライター・朝比奈ゆう)