三面大黒天
三面大黒天
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 できるビジネスパーソンなら目指す人も多いだろう「出世」。努力してスキルを磨くのはもちろんだが、旅先で「出世を願う」のもアリだ。「出世」のなかには、単純に「会社で昇進」だけでなく、「独立して成功する」、「お金持ちになる」「有名になる」などの願いも含む。生粋の京都人であり、歯科医師、かつ作家で、『できる人の「京都」術』の著者でもある柏井壽氏に、京都で「出世」を願う人向けの名所旧跡をきいてみた。

■「圓徳院」の三面大黒天

「出世」を願う人に、おすすめなのが「圓徳院(えんとくいん)」の「三面大黒天(さんめんだいこくてん)」さまです。

「三面大黒天」とは、大黒天と毘沙門天と弁財天が一体となっている像です。そもそもは、天台宗の開祖である最澄が唐に渡ったときに出会い、その強力なパワーを目の当たりにして、比叡山延暦寺に祀ったことが始まりとされています。

 各地に三面大黒天さまはおられますが、最もよく知られているのは「高台寺」近くの「圓徳院」の三面大黒天さまです。

 豊臣秀吉が圓徳院の三面大黒天さまに出世を願い、見事に太閤となったことから「三面出世大黒天」とも呼ばれています。最澄と同じく、秀吉もまた三面大黒天さまに一目惚れ。守り神として絶えず携帯し、数々の困難を乗り越えたと言われています。

 出世を願う人は、ぜひともお参りすることをおすすめします。

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