「センセーショナル」「旋風」……。ゴールデンウイーク後半から2週間の国内女子ツアーは、まさにそんな言葉がぴったりハマっていた。
大注目を浴びたのは、韓国で「セクシークイーン」というニックネームがついているアン・シネが来日し、日本ツアーのデビューを飾ったから。26歳になったシネは、モデルばりのスタイルと美貌、そしてゴルフのスキルを兼ね備えていることから韓国で大人気となっていたが、そんな彼女が日本に上陸するとあって、初出場の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」の開幕前から、各メディアは異例のシネ特集を組む過熱ぶりだった。
大会が始まっても話題の中心は完全にシネ。それもどんなゴルフをしていたのか、というよりも、どんなウェアを着たのか、スカートの丈はどのくらい短かったのか、どの程度の悩殺ぶりだったのか、明日はどんなウェアなのかなど、シネのビジュアル面ばかりが注目されていたことは否めないだろう。
何しろ、好んで着用したウェアは、体のラインがくっきり出るタイトなもので、下は膝上数十センチのミニスカート。そしてそのミニスカートからはスラッと長い健康的な生足があらわになっていた。もちろんメークも「セクシークイーン」の通り、カワイイ系というよりはお色気系。ゴルフに興味がないオジさんでも目がくぎ付けになるのも当然といえば当然だ。
大会自体は「シネ効果」も手伝って、4日間累計のギャラリー数が大会史上最多の4万1484人を記録。大型連休と好天に恵まれたということもあるが、期間中に彼女を取り巻くギャラリーの大群を見ると、この記録はシネがもたらした結果と言っても過言ではないはずだ。