「(山田)満知子先生はフィギュアの楽しさ、挑戦する楽しさを教えてくださいました。また、フィギュア以外のことも。佐藤(信夫)先生は大人になってから指導を受けました。私の意見をしっかり聞いてくださり、静かに見守ってくれた先生でした」

 競技は引退するが、プロとして活動は続けていく。夏にはアイスショーへの出演が決まっており、完全にスケートとの縁が切れるわけではない。最高の演技を追求していくという気持ちはこれからも抱き続ける。また、平昌五輪に向けて助言や解説なども求められるはず。フィギュアスケート界への貢献については積極的な姿勢を見せた。

「選手生活を終えて初めて皆さんの前で滑るので、いい演技をしたい。5歳からお世話になったフィギュアスケートに恩返しできる活動をしていきたいです」

 浅田にあこがれて成長し続ける後輩たちに対しては「今、若い選手がどんどん出てきているので、若いパワーで引っ張っていって」とエールを送る。「私の生活のすべてがスケート中心だったので、(フィギュアスケートは)私の人生です。たくさんのファンが応援してくださり、よい時も、悪い時も諦めずに応援してくれた。励みに、パワーになった。ありがとうございました」とファンを大切にしてきた浅田らしく、感謝の言葉に力を込めた。