2017年1月1日、午前9時15分。
群馬県庁前で、「ニューイヤー駅伝(全日本実業団駅伝)」がスタートする。
全国のブロック予選を勝ち抜いた37チームが、7区間100kmにわたり、「実業団日本一」の座を目指してしのぎを削るこの大会は、近年では元旦にはつきもののスポーツイベントとなった。
駅伝といえば、1月2~3日に行われる「箱根駅伝」の人気はとどまるところを知らないが、その人気が年々、ニューイヤー駅伝にも波及してきているようだ。なにしろ、箱根で活躍した選手の多くが実業団で陸上を続け、このニューイヤー駅伝にも出場する。「箱根での雄姿再び」と元旦からテレビ中継にかじりつく人も増えてきているに違いない。
●盤石のトヨタ自動車、3連覇なるか?
そんな「ニューイヤー駅伝2017」だが、前年優勝のトヨタ自動車が3連覇を達成できるか、最大の注目点となる。トヨタ自動車は、今年の中部予選でも2位に5分以上の差をつけての圧勝。今年も優勝の大本命であることは間違いない。
対抗となりそうなのは、前年2位のコニカミノルタ、そのコニカを倒し、東日本予選をトップで通過してきた日清食品グループ、前年3位のトヨタ自動車九州、同4位のHonda、前年7位ながら1万m27分台の記録をもつ選手を6人揃える旭化成などが有力と思われる。
●今回、ニューイヤー駅伝デビューする箱根ランナーたち
「箱根での雄姿」の再現が期待される今年のルーキー達をチェックしていくと、なんと言っても注目は、服部勇馬(トヨタ自動車4区)だろう。服部は今年の箱根駅伝で東洋大のエースとして2区を走り、見事区間賞を獲得。中部予選でも4区で区間賞に輝いており、ニューイヤー駅伝でも衝撃デビューが期待できそうだ。
青山学院大の“山の神”として箱根連覇に貢献してきた神野大地(コニカミノルタ4区)は、東日本予選では、2区で3位というまずまずの走り。打倒トヨタに貢献したいところだ。同じ青山学院大卒の小椋裕介(ヤクルト3区)も東日本予選で1区2位。箱根では1区で2位と健闘した横手健(明治大→富士通4区)、8区で2位の馬場翔大(駒澤大→NTT西日本6区)、9区3位の高木登志夫(東海大→DeNA4区)などもブロック予選から出場し、区間上位の走りを見せている。今年は、服部勇馬、神野、横手、高木など強力ルーキーがそろって4区にエントリーされており、初のニューイヤー駅伝での活躍を大いに期待できそうだ。