ここで、ゆであがったブロッコリーをバターでソテーし、焼き目をつける。しっかりゆでておいたので、この工程はすぐに終わらせることができた。最後のソース作りは、オリーブオイルにみじん切りのにんにく、唐辛子を入れて熱し、そこにツナ缶、粉チーズ、黒こしょうを加えるというもの。こちらもオイルを熱する時間がわからなかったので雰囲気で作ったのだが、何とか番組でレミが作っていたものと同じようなものができた。
盛り付けはレミが言っていたように、ソースを大地に見立てて「大地に立っているように」盛り付けることを意識した。ブロッコリーの付け根部分にソースをかけることで、ブロッコリーを大地に生えている木のように見せるのだ。これで料理は完成。所要時間は30分ほどだった。
完成形を見てみても、自分で作ったせいかあまり違和感はない。しかしこれが突然食卓に出てきた場合は、家の中がざわつくかもしれない。肝心の味の方はというと、意外に……といっては何だが、美味しかった。チーズとにんにくのソースが香ばしく、ブロッコリーとよく合うのだ。
生放送でレミと共演していた料理研究家・土井義晴も、試食して「見た目より美味しい!」とコメントしていたが、まさにその通りの味だった。
今回のレシピは工程も簡単で、さらにブロッコリーをゆでたり焼いたりしている間に待ち時間もでき、その間に別の料理にとりかかることもできそうなので、意外に日常で使えるレシピかもしれない。ただ、やっぱりブロッコリーは小分けにした方が食べやすいと思った。(文・横田泉)