NHKのご長寿料理番組「きょうの料理」のスペシャル版「生放送 月刊きょうの料理スペシャル」が11月3日に放送され、ネットを中心に大きな話題になっている。ツイッターでは、「#今日の料理」がトレンド入りしており、生放送ならではのアクシデントや出演者らの掛け合いに、ツイッターは大いに盛り上がったようだ。
しかし、今回の放送でもっとも注目度が高かったのは、なんといっても料理家・平野レミの料理だろう。これまでも、NHK「あさイチ」でブロッコリーを丸ごと使い、それを皿の上に立てておくという豪快な料理を披露するなど、独自のレシピで存在感を示してきた。先のブロッコリー料理では、完成して間もなく立てたブロッコリーが倒れてしまうアクシデントもあって、ネットでは、この料理について200万ツイートされるなど大反響を巻き起こしていた。
そんなレミが今回、ブロッコリー料理でリベンジを果たした。「ブロッコリーステーキ」という新レシピで、今回は豪快ながら“倒れないブロッコリー料理”を紹介した。
レシピを簡単に紹介すると、真っ二つに切ったブロッコリーをゆでて、それをバター焼きにして焦げ目をつけ、にんにくやチーズ、オリーブオイルなどで作ったソースをそえる、というものだ。丸ごとではないものの、ブロッコリーはふたつに切っただけなのでかなり存在感がある。簡単そうに見えるが、味の方はどうなのだろうか。実際に、この料理を作ってみた。
まず、ブロッコリーをふたつに切って、塩ゆでする。問題はゆで加減なのだが、番組では「こちらがゆでたものになります」と、ゆであがったものが登場していたので、加減がわからない。生番組の最中にはレミ宛てに「ブロッコリーのゆで時間はどれくらいですか?」と視聴者から質問があったのだが、これにレミは「これくらい!」とブロッコリーを押して柔らかさを示していただけだったので、正確な時間がわからないのだ。
ここは適当に柔らかくなるまでゆでて、その間にソースの準備をしておく。ソースにはオリーブオイル、にんにくのみじん切り、ツナ缶、とうがらしを使うのだが、準備が必要なのはにんにくのみなので簡単だ。にんにくをみじん切りにする際には、レミがこれまでの料理番組で公開していた「ボウルの底で叩きつぶす」という技法を試してみた。レミは簡単に叩きつぶしていたように見えたのだが、実際にやってみるとかなり力と勢いがいる。3~4回ほど試すうちに、キッチンの端ににんにくが飛ぶなどのアクシデントはあったものの、なんとかにんにくをつぶすことができた。今回は初めてなので大変だったが、慣れれば切るより簡単かもしれないし、何より香りがよく出ている気がした。