「選ぶ」。 その部分で、不信感が拭えないのだ。

 ハリルホジッチ監督のJリーグに関する指摘はもっともな点も少なくないが、メンバー選考については腑に落ちない。例えば新たに招集した永木亮太(鹿島)は好選手だが、シーズン全体では定位置を確保できていない。28歳と若くなく、それでも今のタイミングで選ぶべきなのか。バックアッパーなら23歳と若い橋本拳人(FC東京)、ブラジルW杯予選を戦った中村憲剛(川崎)、高橋秀人(FC東京)、アギーレ時代の代表である田口泰士(名古屋)も……。

 しかしながら、誰を選んでくれ、と叫ぶのは意味がない。

 なぜなら、選ぶことが代表監督の本分だからである。ただ、自らが選んだ選手が躍動しなかったら――。それは監督の責任で、「選ぶ選手がいない」という言い訳は通用しない。(文=スポーツライター・小宮良之)

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