メジャーからの復帰組はどうか。優勝決定試合で先発した41歳の黒田博樹投手は、今季の全日程が終了後に、最終決断をするとみられている。昨年は球団から強く引退を慰留されたが、今年はリーグ優勝を達成しているだけに、黒田の意思を尊重するとみられる。阪神の藤川球児投手(36)は、43試合とチームで4番目に登板が多い。防御率は4.60と往年の力はないが、14ホールドポイントはチーム2位。ブルペンではまだまだ貴重な存在といえる。

 藤川と同学年のソフトバンク松坂大輔投手(36)は、3年契約の2年目だ。日本復帰後に1軍登板はないが、今季はウエスタン・リーグで8試合に登板している。実績は抜群なだけに、手術した右肩の状態を含め、どこまでコンディションが戻るかにかかっている。松坂の西武時代の同僚、楽天・松井稼頭央外野手(40)は、今季で2年契約が満了するが「来季も現役で、仙台でやりたい」と現役続行に意欲を見せている。(文=日刊スポーツ・斎藤直樹)