「香川が支柱になるべきだ」


「香川は新たな役割を担うべきだ」

 『SPOX.com』の編集者、ヨッヘン・ティットマー氏は「今の香川は、キャリアの分岐点のごく手前にいる。彼が競技者として、また個人として成長するなかで、もう一度飛躍できるかどうかという正念場だ」「香川の謙虚さはトゥヘルも高く評価しているが、今季はチームの先頭に立ち、メンバーを叱咤激励する役割を担うべきだ」と述べている。

 香川のボールキープ力や、スペースを活かした動き、前線への飛び出しといった長所はことさら強調するまでもなく、ドイツでは周知のことである。そこからさらに上のレベルに行くには、選手としても「個」としても一皮むけることが求められている。

 思うようなプレーができなかった昨季はそれも難しかったかもしれない。好調だった前半戦から一転、後半戦に入るとトゥヘルの戦術が変化したことで、10番タイプの選手である香川は居場所を失った。代わって命じられた8番タイプのポジションでは輝けず、好不調の波があるとの批判も受けた。

 しかし、今季は香川が再び得意のポジションで躍動することになりそうだ。

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