ロンドン五輪に続く2大会連続メダルに王手をかけた日本女子卓球団体チームは現地14日、リオ五輪の準決勝に臨んだが、強豪ドイツに2-3で敗れ、決勝進出を逃した。
1番手に起用されたのは五輪初出場の15歳、伊藤美誠。「強い相手ほど燃える」という持ち前の強心臓で、パワーのあるペトリサ・ソルヤに強打を連打し、1ゲーム目を11-5で先取した。しかし、2ゲーム目に入ると、打ち急ぎによるミスが目立ち、逆に4-11でソルヤに1ゲームを与えてしまう。フルゲームにもつれ込んだ試合は第5ゲーム、伊藤が9-3とリードするも、ここからまさかの7連続失点。結局、ゲームカウント3-2でソルヤが競り勝った。
続く2番手の石川佳純は手ごわいカットマンのハン・インと対戦。序盤はハンの特殊なカットボールに苦しめられ2ゲームを先行されるが、3ゲーム目からは相手の打球にも慣れ反撃を開始。得意のフォアハンドが炸裂し、3ゲーム連取で1勝をあげる。
スコアを1-1にした日本は福原愛・伊藤ペアがダブルスに登場。福原がチャンスボールを作り、伊藤が決めるコンビネーションが期待されたが、それを阻んだシャン・シャオナとソルヤのペアに一歩及ばず。フルゲームの末に敗れてしまった。