二度目の世界大会となるはずだった2015年のU-20ワールドカップには出場すら果たせていない。その前年に行なわれたU-19アジア選手権、北朝鮮との準々決勝でエースとしてここまでチームを牽引してきた南野がPKを外してしまい、予選敗退の屈辱を味わったのだ。
「目の前に世界大会に出場するチャンスがあるなら、誰だって行きたくなると思います。前回大会よりもいい結果を残したい。絶対にメダルを取って帰りたい」
南野にとって最後となる年代別の世界大会の開幕は、もう目前だ。同世代の仲間たちと今度こそ――。4年間思い描いたメダルを掴むための戦いがいよいよ始まる。
(文・飯尾篤史)