新指揮官からの評価が低い本田だが、早期の指揮官再交代もあり得る。(写真:Getty Images)
新指揮官からの評価が低い本田だが、早期の指揮官再交代もあり得る。(写真:Getty Images)
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 クリスティアン・ブロッキ新監督の中で、本田圭佑の序列が低いことは、もはや明白だ。だが、今後もミランに本田の居場所がないかどうかは、まだ分からない。

 現地時間21日のセリエA第34節で、ミランは17位カルピとホームで0-0と引き分けた。残留を争う格下相手に攻撃陣が不発。本拠地「サン・シーロ」の観客は、激しいブーイングを浴びせた。

 1-0と白星発進したサンプドリアとのデビュー戦に続き、ブロッキ監督はシルヴィオ・ベルルスコーニ会長が好む4-3-1-2を採用した。だが、ユライ・クツカ(出場停止)とアンドレア・ベルトラッチ(負傷)が不在とあり、前節でトップ下を務めたジャコモ・ボナヴェントゥーラを中盤に起用。その代役には、ケヴィン=プリンス・ボアテングを置いた。

 この時点で、トップ下の序列が明確になる。レギュラーはボナヴェントゥーラ、2番手はボアテング、本田は3番手以下ということだ。それは、ブロッキ監督がトップ下に敏捷性を求めるからだろう。ボールを持ちたがり、個の力に頼りがちなFWマリオ・バロテッリの存在も影響しているかもしれない。

 かつてFWズラタン・イブラヒモヴィッチ(現パリSG/フランス)を中心にスクデットを獲得したミランにおいて、ボアテングは異色のトップ下として活躍した。圧倒的な個の強さを持つイブラの衛星として、イブラを生かし、イブラに生かされた。ブロッキ監督の頭には、そのイメージがあるのだろう。

 だが、1月に加入したボアテングのコンディション不良は、以前から明らかだった。シニシャ・ミハイロヴィッチ前監督が起用しなかった理由もそこにある。敏捷性を期待することはできなかった。結局、ブロッキ監督は62分に最初のカードでボアテングを下げる。観客は容赦なくブーイングした。

 ボアテングを代えるのであれば、トップ下が本職の本田を入れるという選択肢もあったはずだが、ブロッキ監督が選んだのは、前監督の下でまったく出場機会がなかった19歳のホセ・マウリだった。ボナヴェントゥーラをトップ下に戻すことを優先したのだ。

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