ソフトバンク・柳田悠岐 (c)朝日新聞社
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 パ・リーグは、ソフトバンクの1強ムードが漂う。昨年は監督が秋山幸二氏から工藤公康監督に交代したが、強さは変わらないどころか、むしろ増した。オープン戦、交流戦、パ・リーグ公式戦、日本シリーズと全タイトルを独占。2年連続日本一に輝いた。

大砲・李大浩が抜けるも投打で圧倒的戦力

 オフに入り、5番打者として昨季31本塁打、98打点を挙げた李大浩が米大リーグのマリナーズに移籍した。チームリーダーの松田宣浩もFAで大リーグ移籍を模索したが、「三塁以外も守る」などの条件が合わずに残留。打線の中軸が2人同時に抜ければ、さすがに戦力ダウンを免れなかったが、持ちこたえた。昨年は首位打者経験のある長谷川勇也、ウエスタン・リーグ本塁打王、打点王のカニザレスらが控えに回っていた厚い選手層。投手陣も元エースの和田毅が大リーグから5年ぶりに復帰するなど、死角は見当たらない。

大谷の更なる飛躍に大きな期待

 昨年2位の日本ハムは、大谷翔平が今季も投打二刀流を継続する。最多勝、最優秀防御率、最高勝率を獲得し、投手としてはリーグ最高クラスへ一皮むけたが、打者としては本塁打が半減(10本→5本)。ダルビッシュ有(レンジャーズ)ら投手専念を勧める声も増えたが、あえて大変な道を選んだ。オフは肉体改造に励み、筋骨隆々に。オープン戦では、広い札幌ドームの左翼ポール際へ逆方向の本塁打を放つなど、パワーアップの成果を見せている。打者としても一流になれるのか。14年に日本プロ野球史上唯一、同一シーズン2桁勝利&2桁本塁打を達成した大谷には興味が尽きない。

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