片付けるまではトイレに入れないよう、トイレ前に段ボールを置いて自分を追い詰めてみた
片付けるまではトイレに入れないよう、トイレ前に段ボールを置いて自分を追い詰めてみた
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新居に無事運び込まれた荷物たち。この後、手前のソファは引き取ってもらった
新居に無事運び込まれた荷物たち。この後、手前のソファは引き取ってもらった
家でお茶を飲んだり、花を飾る余裕もできた
家でお茶を飲んだり、花を飾る余裕もできた

 引っ越せば部屋もキレイになって、遅刻もしなくなる。料理もできるようになって、彼氏だってできる。そんな幻想を抱いたアラサー女子が、引っ越すまでの顛末(てんまつ)をシリーズでお届けする。ラストとなる第3弾は、いよいよ"引っ越し"本番! 新生活は、果たして彼女に幸せを運んでくれるのか?

実録・アラサー女子の引っ越し事情 <不動産業者に騙された?編>よりつづく

*  *  *

 部屋が決まってからというもの、新居での生活に妄想が広がる。妄想の中の私は、彼氏と仲良く手料理を食べ、遅刻はせず、会社での評判もうなぎのぼりだ。妄想から覚めた瞬間の虚(むな)しさは、実際に引っ越せばなくなるはず。なぜなら引っ越しは、私に幸運をもたらすはずだから! そのためにも、まずは今住んでいる部屋と、キレイにお別れしなければならない。いざ、片付け開始。

 狭い1Kに詰め込まれたたくさんのモノたちも問題だが、特に頭が痛いのがベランダだ。一時期ベランダガーデニングに凝っていたため、枯れた草木が入ったコンテナや植木鉢が山ほど転がっている。まずは、ガーデニング好きな上司をだまくらかして、大物の鉢を押し付けることに成功。しかし、それでも残ったガーデニング用品の片づけを不用品回収業者に頼んだところ、なんと8万円の見積もりが! 面倒なことは後回しにしてきたせいで、よその業者に見積もりを頼んで比較する余裕もない。8万円という出費は血の涙が出るほどつらかったが、整理整頓を怠っていた自分への戒めとして、泣く泣くお願いすることに。賢い引っ越しは余裕を持ってきちんとスケジュールを立てることだと学習した。

 片付けに明け暮れていると、仲介してもらった不動産会社から引っ越し業者を斡旋(あっせん)する電話が。入居まで後2週間。そろそろ引っ越し業者を手配する必要があるようだ。

 まずは3社ほど電話で見積もりをとってみる。荷物は2トントラック1台に収まる程度で、平日・時間指定なしという条件でお願いしてみると、大手A社は43000円、斡旋してもらったB社は34000円、ネットで見つけたC社は30240円という結果に。最安値のC社にするつもりでA社とB社にお断りの電話を入れると、B社が「では当社は29000円にさせていただきます」と値引きを提案してきた。会社によって値段にばらつきがある上に、値引き交渉するうえでも他社の金額は知っておきたいので、見積もりは必ず数社とった方がいい。ただし、引っ越しサイトなどでの一括見積もりには注意が必要だ。じゃんじゃん連絡が来て捌ききれなくなるので、個人情報は自分で処理できそうな3社程度に絞ってから入力した方が無難だろう。

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