年齢を経てますます大切なのは、毎日を機嫌よく過ごす力「ごきげん力」ではないでしょうか。
人生いいこともあれば、悪いこともある。馬が合う人もいれば、合わない人もいる。でも、どんなときでも「ごきげん力」さえあれば、大丈夫。
元吉本興業の名物マネージャーで、現在、「笑い」や「元気」などをテーマに年間300回ものセミナー・講演を行う大谷由里子(51歳)さんがお送りする「ごきげんに生きるために大切な習慣」。
大人気イラストレーターの上大岡トメさんのコラボ4コマも同時連載中です!
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落ち込んでいる人がいれば、わたしは、
「とりあえず、だまされたと思って、知覧に行くといいよ」
と、鹿児島の知覧にある「知覧特攻平和会館」(鹿児島県南九州市)に行くことを勧めている。
わたしが、初めてここを訪れたのは、もう20年くらい前になる。
当時、知り合いのベンチャーの社長たちが、口々に、
「ぜったい、一度は知覧に行くべきだよ」
と、わたしに教えてくれた。
そのころは、会館には、ほとんど人がいなかった。
静かな空間で、特攻に飛び立った人たちの手紙や遺品を見て、ガツンと頭を殴られた。
特攻で死んで行った人たちは、ほとんどが20歳前後の若者たち。自分たちは死んでいくにもかかわらず、遺った人たちで、日本を復活させることを祈っていた。
そんな手紙の山を見た時、涙が止まらなかった。
「わたし、いったい、何をしているんだろう」
「この人たちに恥ずかしくない生き方をしているだろうか」
自分に問いかけた。