愚痴や、日々の不平、不満を吐き出す相手も、今や“アウトソーシング”をする時代のようだ。
ただ愚痴のみを聞いてもらう、そんな“吐き出しパートナー”を持つ人が増えてきているという。夫婦や恋人といった、みずからにもっとも近いパートナーに愚痴をこぼさず、客観的第三者である男性に愚痴を吐く女性たちの心理とはいかなるものなのか。その真相に迫ってみた。
「夫への不満、ゴミ出しやたばこの煙の流入といった近隣での些細なトラブル、ママ友たちとの人間関係でのいざこざ、職場での理不尽な出来事……そんなありとあらゆる不平不満を聞いて貰っています。彼らに恋愛感情? ないです! ありえないです!! あくまでも彼らは私の吐き出した愚痴、それを聞いて貰う、ただそれだけの関係の男友達です」
愛知県に住むリョウコさん(仮名・40歳)は、いわゆる“ちょいキャリ”と呼ばれるパートタイムで専門職をこなす主婦だ。時折舞い込む仕事もこなしつつ家庭を守る、そんな結婚生活を10年続けている。夫婦の間には小学校2年生の娘がひとりいる。