では、こうした女性の“吐き出しパートナー”となる男性はこの関係をどう捉えているのだろうか。冒頭部で紹介したリョウコさんの吐き出しパートナー男性(42)が語る。
「僕は彼女がご主人にも話さない、話せないであろう愚痴を受け止める役割をはたすだけです。彼女は素敵な女性です。正直に告白すれば淡い恋心は抱いていますが、それは恋愛とはまた違う感情です。彼女が僕にだけ愚痴を聞かせてくれる。それが幸せなんです」
このように、この関係を好意的に捉える男性がいるが、なかには否定的に捉える向きもある。かつて“吐き出しパートナー”として複数の女性と長年付きあった経験があるという43歳男性は、「恋愛感情抜きに男性が女性の愚痴を聞くことなどありえない」とし次のように話す。「いつか交際できればいい、自分がその女性にとって“もっとも心のうちを明かせる存在”だとの自負を持って同い年の既婚女性の愚痴をメールで週に1回程度、月に1度は会って食事したり、飲みながら聞く関係が3年ほど続きました。でも、それだけでした」