AERA dot.編集部
2010年の東北新幹線全線開通により、首都圏から気軽に足を伸ばせるようになった青森。八甲田山に十和田湖、太宰治の「斜陽館」やねぶた祭などが有名だが、冬の風物詩ストーブ列車や、海外からの旅行客にも人気の地吹雪体験、青森冬の三大祭りといった、雪国ならではの楽しみも盛りだくさんだ。さらに旅といえばやはりグルメは外せないところだが、実は青森には名物料理がたくさんあるのをご存知だろうか。
「楽天トラベル」が、2013年12月31日から2014年12月31日までの期間に、楽天トラベルで青森の宿泊施設予約をし、実際に宿泊した人（青森県居住者は除く）を対象に行ったアンケート結果（投票総数1070票）と併せて、青森の郷土料理を見てみよう。
「青森県で一番美味しかった料理」で堂々の1位に選ばれたのは、青森県津軽地方および下北地方の郷土料理として知られる「貝焼き味噌」。これは、青森名物ほたて貝の貝柱を小さく切って味噌で味付けし、卵でとじるシンプルな料理で、一度食べるとやみつきになる旅行者が続出だとか。ご飯のおかずにも、お酒のつまみにも最高と称賛の声を集めた。
続いて2位に選ばれたのが、だし汁に南部せんべいを割り入れて作る八戸地方の郷土料理「せんべい汁」だ。ご当地B級グルメとしても名高い「せんべい汁」は、醤油ベースの出汁で煮込まれる様々な具材と、煎餅のモチモチした食感がたまらないと若者からも人気だという。
3位にランクインした「十和田バラ焼き」は、“東北B―1グランプリ”で優勝もしているB級グルメだ。牛バラ肉とタマネギのみをしょうゆタレで味付けし、鉄板で豪快に焼く料理で、現在十和田市内には「十和田バラ焼き」を提供する飲食店が80店以上あり、十和田市民のソウルフードとも言われている。
4位は有名ブランドマグロ“大間マグロ”を使用した「大間マグロ丼」。本場で味わうマグロの「鮮度の良さ」が高く評価された。次いで5位は、八戸市の郷土料理である、ウニとアワビの吸物「いちご煮」。この地域以外ではなかなか食べられない点が魅力との声を集めた。
9位のしじみラーメンは、あまり馴染みがないかもしれないが、塩ベースのスープにしじみのエキスがたっぷりと入っているラーメンだ。特に十三湖のしじみを使用した「十三湖しじみラーメン」が有名で、トッピングにもたくさんのしじみ貝がのせられていて、プリプリのヤマトシジミと旨みたっぷりのスープはまさに絶品と評判だという。
また、「津軽漬け」と同票で第10位にランクインした「味噌カレー牛乳ラーメン」は青森市のB級グルメで、味噌ラーメンにカレー粉と牛乳が入っているという変わり種。個性的なネーミングと味わいが人気を集めたようだ。
■青森県・旅めしランキング
1位 貝焼き味噌 95票
2位 せんべい汁 84票
3位 十和田バラ焼き 72票
4位 大間まぐろ丼 71票
5位 いちご煮 59票
6位 八戸前沖さば料理 55票
7位 生姜味噌おでん 47票
8位 のっけ丼 41票
9位 しじみラーメン 40票
10位 津軽漬（ねぶた漬） 36票
10位 味噌カレー牛乳ラーメン 36票
北原みのり
山本佳奈
鈴木涼美
