同調査でも、冬に温かい部屋から寒い部屋へ移動した時、全体の8割近い人がなんらかの身体の反応や変化、影響を感じた事があると回答。具体的な変化として、「身体が寒くてぶるっと震えた」が58.5%、「肩をすくめたり、身体を縮めたりした」が55.0%などが挙げられた。

 知らないうちに多くの人がヒートショックの原因となる行動をとっているとの指摘もある。

 冬の自宅内での行動について聞くと、60.5%の人が「暖房等で暖めるのはリビングなどの居る部屋のみで、その他の場所は暖めない」と回答、「自宅の脱衣室や浴室が寒くても暖房器具を設置していない」人も37.8%に登った。さらに、これらの行動がヒートショックにつながることを知らないという人が52.1%と、半数を超えるという結果に。

 ヒートショックを予防するために、何に気をつけたらいいのだろうか?

 暖差リスク予防委員会によると、ヒートショックの予防には「部屋間の温度差がもたらす健康上の危険性」=「暖差リスク」を最小限にする必要があるという。まずは、ヒートショックを防ぐには暖差3~5℃以内が安全の基準だということを覚えておくとよさそうだ。暖差をつくらないためには、浴室や脱衣室、トイレなどにも暖房を設置したり、住宅全体を暖める機能を持った家選びをしたりすることが有効だとのことだ。

 昨今話題の、寒暖差によって咳やくしゃみなどの症状が出る“寒暖差アレルギー”もそうだが、ヒートショック対策としても家中を温めることが大切なようだ。

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