急速に発達した爆弾低気圧の影響で、北日本の日本海側が大荒れになったが、日本各地で例年より早い初雪が観測されている。京都では雪を冠した金閣寺が姿を現し話題になった。雪は気候的な意味ではもちろん、昔から積もったときの景観の美しさも何かと話題になる。
雪が積もることで美しさを増すもののひとつが、富士山。初冠雪はニュースになることはもちろん、雪を冠した富士山が楽しめるスポットが毎冬テレビや雑誌で紹介される。12月11日には、富士山近辺がぐっと冷え込んだ。河口湖の最高気温は平年より3.9度低い5.1度で空気も澄み、雪を抱いた富士山がくっきりと姿を見せたという。
雄大な富士山と、その白い雪と青空のコントラストを眺めながら温泉に浸かれば、寒さで固まった心身もほぐれそう――。というわけで、富士山の眺望を楽しみながら温泉に入ることができる宿を探してみた。
シニア向けの温泉宿の予約サイト「ゆこゆこ」では、風呂や客室から富士山が見える宿を紹介している。例えば静岡県の「富士箱根ランド スコーレプラザホテル」には、富士山から駿河湾までを望むパノラマ展望大浴場がある。また、山梨県の「湖楽おんやど富士吟景」では、富士山と河口湖を目の前にした露天風呂“富士見の湯”から絶景を楽しむことができる。ここは露天風呂だけでなく、全室から富士山を望むことができるのも魅力。朝、目覚めてすぐに部屋から富士山を眺めれば、一日のパワーをもらえそうだ。
都内から近いところでは、神奈川県の「ホテルグリーンプラザ箱根」がある。天候に左右される富士山の景色だが、ここでは1月が富士見のベストシーズンで、眺望率は93.5%。確実に見たい人にはオススメだ。また女性露天風呂では15時~19時の間、富士見酒(日本酒)のサービスもあり、体の芯まであったまりながら富士山を鑑賞できそうだ。
寒いと思わず身も心も縮こまってしまいそうだが、この寒さがあるからこそ見ることができる景色を楽しんでみるのも悪くない。
【関連リンク】
■風呂か客室から富士山が見える宿(ゆこゆこネット)
http://www.yukoyuko.net/special/dir/name/t_huji/area/06