
「1日3千~4千件の相談があります。非常に関心が高いです」
こう話すのは、中小企業庁の担当者だ。
政府は3月10日、緊急対応策の第2弾として、4308億円の財政措置に加え、1兆6千億円の資金繰り支援をすると発表した。経営状況にもよるが、無利子・無担保での上限は中小企業で1億円、個人事業主で3千万円借りられるという。
新型コロナの影響で、経営が厳しいと訴える業者の声が日増しに増えているという。
中国からタイヤを輸入・販売している業者からは、
「上海のメーカーからは、2月も3月も、注文しても全くタイヤが来ない。工場やオフィスが休んでいるようなんです」。
中小企業を訪問し、聞き取りをしているという同庁の「下請けGメン(取引調査員)」の担当者によると、武漢からモーターの部品を輸入している機械製造業者は、「入荷が止まっていて、日本国内のメーカーからの仕入れに替えたが、その分、倍の費用がかかってしまっている」。