

個性派俳優・佐藤二朗さんが日々の生活や仕事で感じているジローイズムをお届けします。
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「人を手のひらで転がすのが上手い人」と「人の手のひらで転がるのが上手い人」の2種類だとしたら、僕は間違いなく後者だと思います。大好きだもの、人の手のひらで転がるの。ぐるんぐるん転がりまっせ~人の手のひらで。
まあ、僕界隈で言うと、基本的に役者は後者で、プロデューサーや監督は前者だと思いますが、もうすぐ51歳になる僕は、本当に最近、人の手のひらで転がるのが楽しくなってます。
いま撮影真っただ中の「浦安鉄筋家族」では、存分に人の手のひらで転がりまくってます。
原作の浜岡賢次さんはもちろんのこと、「おっさんずラブ」も監督した瑠東東一郎、脚本を手掛けるヨーロッパ企画の上田誠、これがドラマ初プロデュースとなる若干27歳の藤田絵里花、みんなの手のひらで転がりまくっております。
それどころか、共演者の手のひらでも転がってます。特に妻役の水野美紀のコメディーセンスが抜群で、さらには美紀ちゃんはアイデアも豊富に出してくれるので、もう僕は水野美紀に乗っかりまくって委ねまくって転がりまくってます。