子どもの頃から「おなかから声を出せ!」と言われて、やり方がわからず困った方々も多いと思いますが、ここでご紹介する「みぞ落ち発声法」で簡単に身につきます。
■みぞおち発声法のやり方
1.肋骨の下あたりにある横隔膜の上に手を当てましょう。
2.片手で軽く握りこぶしを作り、口の下に置きます。その握りこぶしの中に、1点の穴を作り、そこに息を吐きだす感覚で、「フッ」と息を吐きだしてみましょう。イメージとしては、風船に息を吹き込むような感覚です。吹き込む息の量の目安は、ピンポン玉1個くらいです。
3.2を5回繰り返します。
どうでしょうか。横隔膜は動いているでしょうか? 「フッ」と息を吐きだすたびに、横隔膜が動き、少し硬くなっていくはずです。これが、「お腹から声を出す」というイメージだと覚えておいてください。
実際に声を出すときは、この呼吸に声を乗せるような感じにすると、腹式呼吸をしながら、スムーズに声を出すことができるはずです。
この練習を行うことで地声が安定し、音量がアップします。声がふるえるといった症状もなくなるので、聞き手には、落ち着いて堂々と話しているように見えるはずです。最初はドキドキしたままでも構いません。繰り返し繰り返しこの発声法を使って話すことで、無意識にお腹から声が出るようになります。
すると、周りの接し方も変わってくるのが実感されるはずです。私も以前は人前で話すことが苦手でバカにされることが多かったのですが、トレーニングによって声を変えたことで、最も変わったのが周りの対応でした。すると、おのずと、自信も湧いてくるのです。
まずは、声から変えてみませんか。