著名人がその人生において最も記憶に残る食を紹介する連載「人生の晩餐」。今回は、元バレーボール日本代表選手・川合俊一さんおすすめ「焼肉湘南」の「焼き肉」だ。
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僕は1990年にバレーボール選手を引退後、ビーチバレーボール選手に転向しました。今でこそ日本でも競技が認知されるようになりましたが、当時は練習場所を探すのにも苦労しましたね。そこで平塚市にお願いして、ビーチにコートを造ってもらいました。指導者の立場になった今も、試合や練習でこのコートをよく利用しています。
ビーチバレーは照りつける太陽の下、2人制で砂の上で激しく動くスポーツ。屋内のバレーボール以上に体力の消耗が半端じゃない。だから練習後、選手に「何が食べたい?」と尋ねると、みんな口を揃えて言うのが「焼き肉!」(笑)。平塚にあるこの店は、和牛カルビやタン塩といった定番の肉はもちろんのこと、めずらしいワニの肉まで食べられます。焼き肉以外の一品料理も豊富で飽きないから選手に好評ですね。
エンターテインメント性があって、目の前で見ると大迫力のビーチバレー。試合を見て興奮したら、きっとここの焼き肉が食べたくなりますよ。
「焼肉湘南」神奈川県平塚市天沼7-1/営業時間:17:00~翌2:00/不定休
(取材・文/沖村かなみ)
※週刊朝日 2020年4月10日号