中園:ブランドのロゴとかも嫌いますからね。私が持っていると笑われます。「うわ、おばさんっぽい~」って。
篠原:中園さんは13年の間に、変化はありました?
中園:12年前から水泳をやっています。私、連ドラを全部書き切る体力がなかったの。そしたらテレビで橋田壽賀子さんが毎日泳いでいる、っていうのを聞いて「これだ!」って。
篠原:私も去年の12月から筋トレを始めてものすごく体力つきました。子ども産んでから腰がめちゃくちゃ痛くて、信号待ちをしていてもスーパーで買い物をしていても耐えられなかったんですけど、お尻の筋肉を鍛えたら痛くなくなったんです。
中園:私ね、視聴率とかすごい気にするんですけど。
篠原:ドキッ!
中園:いえ、このドラマはそんなことないですけど(笑)。すごくつらい視聴率が出るときってあるんですよ。何をしても気分が落ち込むんだけど、でも、泳いでいると真っ白になって、すぐ忘れます。
篠原:同じです! 体を動かしてると、いやなことも無になって、前向きになりますよね。
中園:13年前は派遣社員の敵は正社員や会社組織でしたけど、いまはAIかもしれないんですよね。
篠原:たしかに。そういう状況はすぐ近くまで迫っていますね。
中園:でも大前春子ならAIに恋したりして。「自分より完璧だ!」とか。
篠原:それはありえそう。私、大前春子には全然恋愛のイメージがないんですよね。キスはされても自分からしている絵は浮かばない! 右手と右足が一緒、みたいなことになっていそうで。「あれ、私としたことが」みたいな。
中園:逆にめちゃくちゃベッドでのスキルが高い、とか。
篠原:それもいいですね(笑)。
(フリーランス記者・中村千晶)
※AERA 2020年4月27日号