篠原:第1話にはセクハラやパワハラ問題も出てきますね。
中園:やっぱりこれらも弱い立場の人に行きやすい。でも声があがるようになって、だいぶ改善されてはきたようですが。
篠原:本当に大変なんだ……。
中園:でも、社会派のドラマにはしたくないんです。こんなときだからこそ、とにかく楽しんでスカッとして「明日もがんばろう!」って思ってほしい。
篠原:私もこんな世の中だからこそ勇気を与えてくれたり、気持ちを一歩前に進めるような作品にしたいです。
中園:そう、世の中が変わっても“職人気質”な大前春子は変わらないから。でも、篠原さんは13年の間にいろいろ変化があったでしょう? お母さんにもなったし。
篠原:いや、本当にポーン! って産んだだけです(笑)。スクスク育ってくれているので、子どもってすごいなあって思います。男の子2人なのでラクだし。そのうち反抗期がやってくるのかな。まあ、顔を見て声を聞けば何を考えてるかすぐわかりますけどね。あ、そっとしておこう、とか。
中園:私、篠原さんにはお子さんを出産される前から、すごく母性を感じていたんですよね。OL役をやっていても、ときどき菩薩みたいな顔するなあって。
篠原:うわ~中園さんは占師だし、なんでも見抜かれちゃう。
中園:占いでもいま大変に運気のいいところに入ってますよ。
篠原:ほんとですか? やった! 中園さんも息子さんでしたよね。
中園:そう、もういいおっさんです。26歳。
篠原:うらやましい~。私、早く成長した息子と一緒にバーに行きたいんです。
中園:あ、バーは行ってますよ。
篠原:いいなあ! それでパパラッチされて「え? 息子ですがなにか?」っていうのがやりたいんです。
中園:息子を見ていても思うのは、今の若い人は感覚が本当に変わってきてるなあって。まずお金をあんまり欲しがらない。
篠原:ハングリー精神がない?
中園:お金に価値を見いだしていないんでしょうね。車もいらないし、物を持たないことがカッコイイから家にもこだわらない。正規雇用にも価値を見いだしてないのかもしれない。
篠原:たしかに、昔のように「この人に勝ちたい!」みたいな感じがあまり感じられないかも。