放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回はジュモン化粧品本舗の「ジュモン 彩髪メーク」。
【写真】白髪を隠すヘアファンデーションと使用前・使用後の写真はこちら
* * *
ご存知のように、現在、テレビ局は、ニュースや生ワイド以外の番組収録やロケをお休みしている。
その生ワイドでも、スタジオに集まる人数を極力少なくするために、コメンテーターの多くがリモート出演。本人もスタッフも、そして視聴者も、やっと慣れてきたところだろうか。
印象的だったのは、『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)にて玉川徹氏が、上半身はワイシャツにスーツだが、下半身は部屋着という姿をサービス精神から見せてくれたこと。新聞でテレワーク・ファッション特集は読んだが、実際に目の当たりにしたのは初めて。驚かされた。
では女性出演者はどうか。ファッションはややラフでもいいと思うが、「出演時刻までにヘアメイクを整えるのはけっこう大変」と聞く。特に文化人の場合は、髪も顔も局メイクさんに頼んでいる人が多いので、セルフメイクでプロのレベルに近づけるというのは至難のワザだと思われる。
ただでさえ今は、美容院やネイルサロン、まつエクサロンなどが休業している。ソーシャル・ディスタンスを守るためにテレワークにしているのに、プロのメイクさんを自宅に呼びつけては元も子もないのである。
というワケで、しばらくの間、セルフメイクのサポートをしてくれるモノを紹介させていただく。第1回は、『ジュモン化粧品本舗』の「彩髪(さいはつ)メーク」だ。
愛知県の会社だからか、私はメ~テレ(名古屋テレビ放送)に出入りするメイクさんから教えてもらった。
個人差はあるだろうが、白髪が出てくるのは、こめかみや頭のてっぺん、おでこの生え際という順番ではないか。私も、年齢のわりには白髪はないほうなのだが、こめかみ付近は「え? もう?」というぐらい早く出てきてしまう。
というワケで、マスカラタイプの簡易白髪染めを常に化粧ポーチに忍ばせているのだけれど、慎重に塗らないと肌についてしまったり、手元が狂い、塗らなくてもいい箇所まで塗ってしまった結果、その髪が揺れて頬に液がついてしまったり……と、うまくいかない。
「これは、パフで平面に塗れるので、顔にファンデーションをのばす感覚で、上手に塗れると思いますよ」とメイクさん。詰め替え用も売っているので、最初にコンパクト入りを購入すれば、長く使える“ヘア・ファンデーション”なのだ。通っている美容院が再開するまで、この「彩髪メーク」で凌ぐのも良し。御守護がわりにポーチに入れておくも良し。私も買うつもりだ。
※週刊朝日 2020年5月1日号