プロゴルファーの丸山茂樹氏は、少し前に対談したという柔道の野村忠宏氏について、五輪3大会連続で金メダルを獲得した偉業をたたえます。
【写真】野村忠宏さんと吉田沙保里さんの聖火を運ぶセレモニーの様子
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緊急事態宣言から3週間が経ちましたけど、自粛期間がもっと延びそうな感じですね。
4月19日の日曜日は天気がよくて、湘南の海辺に結構な人数が押し寄せたそうで、問題になってました。あれはちょっと……。あそこへ行って混んでると分かった瞬間、不安にならない方が不思議ですよね。
僕はゴルフ以外ではほとんど外には出てないんですけど、ゴルフ場に向かうときに高速道路に乗ると、結構車が走ってますもんね。みんな目的地があって車に乗ってるんでしょうから。ゴルフ場にも結構人がいますし。まあ近づかないようにすごく気をつけてますけどね。それにしても、もどかしい毎日です。
少し前に柔道の野村忠宏君(45)と対談をさせてもらいました。彼は東京オリンピック・パラリンピックの聖火リレーの公式アンバサダーです。対談のあとに、レスリングの吉田沙保里さんと聖火を運ぶセレモニーをやってました。あのあとバタバタとオリンピックの延期が決まっちゃって。ショックだったでしょうね。
野村君といえば、アトランタ、シドニー、アテネと3大会続けて男子60キロ級で金メダル! 僕は彼のすごさをオンタイムで見てきましたから、言うならタイガー・ウッズのような存在ですよ。3大会連続金メダルってことは、10年ぐらいはチャンピオンであり続けたってことですから、これはちょっとタダ者じゃないですね。
彼のストイックさも語り継がれてますよね。自分だけの世界を作り込んで、外野の音は入れない。自分の中でいろんな決めごとを作ってたみたいですから。
我々のゴルフの世界でも二つに分かれますね。試合に行って、ほかの選手たちと和気藹々としてリラックスする人と、敵なんだから口もきかないって人。ジュニアの時代からもう、だいたいその二つですね。アジア人には自分の世界を作る人が多かったですね。日本だけじゃなくて中国や韓国のジュニアの選手も、親としか行動しない人がすごく多かったです。その点、欧米とくにアメリカの選手はフレンドリーです。日本とは大きな違いがあるのかなという気がしますけどね。