ただ思わず聞いてしまったら、その後に「ごめん、余計なお世話だったかな?」と一言添えてほしいんです。それでもう大丈夫。「私が言ったこと、無視してもいいよ」という一言を添えてあげることが優しさになります。

 それと、そういうときのしし座は「なんとかしなきゃ」という焦りで張り詰めた顔をしています。耳がピンと立って、どう行動すべきか、周りの様子をうかがっている感じ。緊張感が生まれて心にアラートが鳴ったら、ちょっとひと呼吸おいて、ピンと張り詰めた耳をゆるめるイメージを持ってみて。

 昔の固定電話には線があったから、それをいじりながら話を聞いたりしませんでしたか? くるくる指に巻いたりして。電話って相手の顔が見えなくて不安だから、無意識に手を動かすことで意識を分散させていたんだと思います。

 携帯電話になってできなくなったけど、あれは結構大事な役割を持っていたんじゃないかな。会話のときに緊張感がある人は、何か触りながら人の話を聞くといいですよ。毛玉を取りながらとか、腕をさすりながらとか。

AERA 2020年5月4日-11日号