後日4月23日、当該3選手の謝罪会見がおこなわれた。「自分の認識が甘くて、自分が(新型コロナウイルスに感染)なるなんて思わないで行動した」(藤浪)自らの非を認める発言をした後は、感染後の症状や普段の過ごし方の説明に終始した会見だった。球団としてはこれで一応のケジメをつけたという認識なのだろう。しかし阪神球団の体質が改めて浮き彫りになった感もある。

 いまだ甚大な被害が続く新型コロナウイルス。今シーズンのプロ野球開幕はいまだメドが立たず、一刻も早い事態の収拾が待たれる。そして当該3選手は大きな期待をされながら伸び悩みが指摘されているだけに、さらなる奮起が求められる。それこそが関係者、そして大きな失望を与えたファンへの本当の謝罪となるはず。そしてバットマン福留の早期での記録達成を心から願いたい。

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