今年のドラフト会議は11月5日。12球団のスカウトは、試合の中での対応力も見られず、ひと冬越えて大幅に伸びた選手の発掘もままならない。判断がつかない以上、高校生の指名人数は、多くなるとは考えにくい。ドラフト指名がかからなかった選手に対して、大学や社会人の受け入れ態勢は整うのだろうか。野球を続けたいと思う今年の3年生にとって「夏」が終われば、それで終わりではない。高校の指導者だけでなく、プロ・アマ全体で考えていくべき案件は多いはずだ。
プロ野球は最短で6月19日の開幕を目指している。「試合ができることが当たり前ではない」との思いは選手も持っているだろう。「感謝」しながらプレーをしてもらいたい。
※週刊朝日 2020年6月5日号