著名人がその人生において最も記憶に残る食を紹介する連載「人生の晩餐」。今回は、タレント・勝俣州和さんの「祖師谷鈴木」の「メンチとコロッケ」だ。
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芸能界デビューしたての頃、「祖師谷鈴木」の近くでひとり暮らしをしていました。休みの日のお昼ご飯にメンチとコロッケをよく買いに行きましたね。お店の方が「頑張ってね。しっかり食事をとらないと倒れるよ」と家族のように声をかけてくださった。いまも変わらずみなさん温かくて、店の前に行列ができるほど人気があります。
メンチとコロッケはやはり揚げたてが最高。家まで我慢できず、ひとつは車の中で食べてしまいます。油まみれになった指もおいしいんですよ(笑)。トンカツを買って、夕食にカツ煮を家族に振る舞うことも。炊きたてのご飯と嫁さんが作ってくれるお味噌汁があれば世界でナンバーワン、オンリーワンの定食になります。育ち盛りの娘や息子も大喜び。ご飯が足りなくなるくらいです(笑)。
いま世の中は自粛ムードですが、こんな時こそ食事は大切。好きなお店でテイクアウトして、バラエティー番組でも見ながら笑って食事する。「一日一笑」で毎日を過ごしたいですね。
「祖師谷鈴木」東京都世田谷区祖師谷2-4-7 けやきロード祖師谷/営業時間:10:30~16:00/定休日:月・火・金 ※この時期の営業日、時間についてはお店にお問い合わせください
(取材・文/沖村かなみ)
※週刊朝日 2020年6月5日号