あと、光線を出して人を連れ去ったりするとか話もあるでしょ?それで「私は連れ去られてUFOに乗りました」なんて証言するじゃないですか。その高度な文明を持つ宇宙人からしたら人間みたいな何の文明もないヤツらに対して、光線出してきたりいろいろやってくるか?畑に着陸してミステリーサークルなんか作るか?「そんなことやらないでしょ!」って話をしたんです(笑)。

 いろいろ話した中で面白かったのは、僕、心霊とか嫌いなんですよね。怖いとかではなくて。なんで嫌いかというと、「出て来ないじゃん」っていうのがあるんですよね。どんなに、こっちが困っていても、愛していた人でも、大切な親とか親友とか子どもでもなんでもいいんだけど、亡くなった人が出て来た話がまぁーない。あと、トンネルで事故った人が無念でおばけが出るとか言うじゃないですか?「でも、その人、本当は家、帰りたいよねー?」って思うわけですよ。「なんで、トンネルなんかに出るの?」って。それは成仏出来てなくてその場から離れられないとかいうけど「いやいや、死んでから出てきたり出なかったりする力があるのに離れられないとかおかしでしょ!そんな力あったら絶対家に帰りたいし、愛する人へ逢いに行くでしょ!」って話などをしたんです(笑)。

 そういう話を松尾さんとしているときに、結局、生と死の話になるんですよね。人間って誰しも死が怖いわけですよ。太古の昔から。死が怖いということを突き詰めると、宗教になっていくわけです。死が怖いから宗教が生まれていくわけだけど、松尾さんに聞いて面白いなと思ったのは、その昔、仏陀とかイエスキリストもそうだけど、そもそもは生きている我々がいかに生きているこの時間を楽しむか?を説いたのではなかろうか。いずれ皆死ぬんだから、今生きていることを楽しめ、それが基本中の基本の教えなのではないかっていう。

 まさしくそうだなって、仏陀さんとかキリストさんとか、皆に話を聞いてみたいんだけど、それは無理だから、本当の教えって、きっとそうじゃなかろうか?という話でまとまったんです。今をいかに楽しむか……生きている時間には、つらいこともあるんだけど、それを気にせず、納得しながら、自分の人生を楽しむというのが一番の神様の教えじゃなかろうかって、ね。

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