北京オリンピックで4位と、メダルに手が届かなかった日本のトランポリン勢。今年のロンドンでその雪辱を誓うのが、世界選手権で銅メダルに輝いたトランポリンオリンピック代表・伊藤正樹選手だ。伊藤選手は北京での出場が期待されていたが惜しくも選考から漏れ、今回ロンドンでメダルを狙う。
アナウンサー・小林麻耶のインタビューに、メダルにかける思い、そしてタレントの高田純次との意外な関係などを語った。
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小林 北京オリンピックはご覧になりましたか。
伊藤 テレビで観戦しました。日本に初めてのメダルを取ってほしくて応援してたんですが、惜しくも4位。僕は周りの友達に、「北京ではトランポリン選手が活躍するから、オリンピックが終わったら、トランポリンはメジャー競技になっているよ」と言っていたんですが、いまだにマイナー競技のままです。やっぱり4位じゃダメなんだなと思いました。
小林 その差って大きいんですね。
伊藤 実業団もないマイナー競技はメダルを取るか取らないかで、その競技の将来も大きく変わってきてしまう。だから、よくスポーツ選手は「結果にこだわらず……」と言いますが、僕はロンドンでは結果にこだわっていきたい。最低、メダルを取るつもりでいます。
小林 最低でもメダル。
伊藤 はい。オリンピックでメダルを獲得するのが僕の夢で、日本トランポリン協会の夢も同じです。僕がオリンピックでメダルを取れば、トランポリンの知名度も上がって、普及につながると思うので。
(中略)
伊藤 でもこのごろは有名な方々が取材に来てくれて、トランポリンのことをテレビで話してくれるようになりました。それから、僕の父と高田純次さんが親友で……。
小林 えっ!? そうなんですか?
伊藤 中学の同級生なんです。
小林 お父様もテキトーでいらっしゃるんですか(笑)。
伊藤 はい、あんな感じで(笑)。高田さんはオリンピック代表に決まる前から、「たぶん友人の息子がオリンピックに出るから」ってテレビなどで言ってくれていて。このあいだ初めて取材でお会いしたんです。
小林 最強の宣伝マンですね。
伊藤 はい(笑)。ただ、説得力があるかって言われたら……。
小林 たしかに(笑)。
伊藤 説得力に欠けるところはあるかもしれないですけど、トランポリンを広めてもらえてうれしいです。
※週刊朝日 2012年4月6日号