そもそも多目的(多機能)トイレは車いす利用者などを想定した障がい者向けのトイレとして整備されたが、現在では乳児からお年寄りまで使用できる多目的シートや、ベビーチェア、おむつ換え台、オストメイト(人工肛門などの保有者)のための汚物流しなど、文字通りさまざまな機能が備わっているトイレ。

 だがここ数年、多機能トイレが混雑し、その機能を必要とする人が、必要なときに利用できない実態があるということから、昨年11月には国土交通省が「トイレの利用マナー啓発キャンペーン」を行ったほどだ。

「いかに渡部のような利用マナーに問題のある人が多いか、ということです。芸能人の不倫とはいえ、ここまでマナー違反があっては、地上波で出演するのは厳しい。しかも笑いのネタにすらできないほど佐々木に負わせた傷は大きいです」(スポーツ紙記者)

 芸能リポーターの川内天子さんも「女性を軽く扱い、性のはけ口にしたことは許されない」と事の重大さを強調する。

「テレビはスポンサーの力が大きいですから、女性スキャンダルは最も嫌われます。渡部のような行動は論外でしょう。人脈作りもうまく、コミュニケーション能力にたけているといわれている渡部が、こうしたスキャンダルがでたら、どうなるのかを予測できなかったのであれば、あるいは自分ならうまくかわせると思っていたとしたら、どこかに不遜な気持ちがあったのかもしれません」(坂口友香)

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