丸山茂樹氏は、アメリカのPGAツアーで新型コロナウイルスの陽性者が出たことについて、その思いを明かす。
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やっぱりね。再開したばかりのアメリカのPGAツアーで、新型コロナウイルスの陽性反応を示した選手が出ました。
ツアーが再開して2試合目の「RBCヘリテージ」(6月18~21日、米サウスカロライナ州ヒルトンヘッドアイランドのハーバータウンGL)で、第2ラウンド前にニック・ワトニー(39)が体調不良を訴え、検査を受けたところ陽性。棄権となり隔離されました。3戦目を前に、2戦目には出ていなかったキャメロン・チャンプ(25)からも陽性反応が出ました。さらに4人の選手が自身の家族やキャディーから陽性反応が出たことで、自分自身は陰性だったのですが、自主的に3戦目を欠場しました。
ゼロは無理ですよ。あれだけの人数の職場ですから、誰かがどこかで拾っちゃうと思うんです。ニューヨークなんかでは収まってきてるようだけど、アメリカ全体としては感染者が増えてるみたいですね。みんなが活動しないと経済が動かないという理由があるので、そのあたりは仕方ないとは思うんですけどね。
PGAツアーとしては、あれだけのお金をかけて最善を尽くしてる訳ですから、どちらかといえば「仕方ない」と思ってるんじゃないでしょうか?ゼロで防げるとは考えてないはずですよ。
ワトニーと「濃厚接触」した人たちは陰性だったそうですけど、前日に一緒に回った選手はブルったでしょうね。自分が現場にいていいものなのかと。プレーに集中できないだろうなあ。すごく落ち込むと思いますよ。陽性が出た選手たちも軽症で済んで、早く復帰してほしいですね。
そのRBCヘリテージで、PGAツアー再開後の初出場となった松山英樹(28)は予選落ちでした。5月末にアメリカへ渡るまで、日本で練習環境をつくるのも大変だったと思うんですよね。でも2ラウンド目の最後の9ホールは非常にいいゴルフをしてましたから、何かあそこできっかけをつかんだんじゃないですか?