■同郷の橋本環奈と比べられるが
そんなエピソードからも飾らない素の表情が伺えるが、ブレイクのきっかけは、ある大物俳優のアドバイスだったという。
「ドラマで共演した中井貴一さんから『お前は30点台でいい』『それのままの方がいいから、それで行け』と言われ、スッと力が抜けていったと情報番組で以前、話してました。今までは『絶対100点出さなきゃ』とどこかで思っていたそうなんですが、『素でいいんだな』と思えるようになったとか。見た目は可愛らしい今田ですが、背伸びをすることもなく普通っぽさも感じられる。そんなバランスがちょうどよく、特に脇役としてぴったりハマるのだと思います」(同)
ドラマウォッチャーの中村裕一氏は、彼女の魅力と今後についてこう分析する。
「まっすぐにこちらを見つめた時の眼力が一番の魅力でしょう。同じ福岡出身の20代女優ということで、橋本環奈と比較されがちかもしれませんが、今田の方が2歳年上とあって、より落ち着いた雰囲気を醸し出していると思います。演技面に関しては、1月に放送されたスペシャルドラマ『半沢直樹 エピソードゼロ』で、堺雅人の部下役を好演。男だらけのドラマの中で紅一点の存在感が際立っていました。19日からいよいよスタートする本編でも、随所に光る演技をきっと見せてくれると思います。また、8月2日にスタートする福田雄一演出・ムロツヨシ主演の連続ドラマ『親バカ青春白書』にも女子大生役で抜擢されています。かつて福田監督の手によって橋本が大きく成長したように、彼女も一層の飛躍が期待できます。女優としては良い意味でまだどんな色にも染まっていない、真っ白で無垢なイメージ。どう羽ばたいていくか、将来が楽しみですね」
地元・福岡での活動を経て上京し、地道にキャリアを積み重ねてきた今田。新キャストとして出演する「半沢直樹」は、前作で「倍返し」の台詞が流行語にもなった注目作。高視聴率が期待されるが、作品の雰囲気を壊すことなく役を全うしそうだ。(丸山ひろし)