丸山茂樹
この記事の写真をすべて見る
まだまだこれから(Getty Images)

 丸山茂樹氏が、松山英樹選手の試合内容、国内男子の半年ぶりの試合など、昨今のゴルフ界について報告する。

【松山英樹選手の写真はこちら】

*  *  *

 アメリカPGAツアーの「ロケットモーゲージ・クラシック」(7月2~5日、米ミシガン州デトロイトのデトロイトGC)で、再開後2試合目となった松山英樹(28)は21位でした。3日目に七つのバーディーで55位から13位に急浮上したんですけど、最終日の後半に失速しちゃいました。

 でも、ちょっとずつ上向いてるし、そんなに焦ることはないのかなと思いますね。本人もゆっくりのペースで試合に臨んでる時期だと思いますので、どうこうというのはないですね。

 本人のコメントで「萎縮してしまってる部分がある」とありましたけど、一つは試合から離れてたので、何となく地に足がつかないじゃないですけど、会場の雰囲気とか無観客の雰囲気とか、新しいことに慣れてないのかなと思います。もう一つはやっぱり、自分のゴルフが手探り状態なので、思い切って勇気を持ってできないというところじゃないかなと思いますね。このどっちかなんでしょう。

 まだ再開できない国内男子ツアーですが、半年ぶりの試合として「ゴルフパートナーエキシビショントーナメント」(7月9、10日、茨城・取手国際GC)が開催されました。本来のツアーも思い切ってやってほしいってのはあるんですけど、日本ツアーには外国人選手が多いので、その選手たちを日本に呼んでこられないと、成立しないんですよね。そこが一番大きなポイントなんですよ。

「ゲンちゃん」こと時松隆光(26)も、難しいシーズンに選手会長になったもんだと思います。まあ、今年は任期のカウントに入らないんじゃないですか? 次じゃないですかね。考えようによっては、いろんなことを勉強できるいい時間でもあると思います。本人としたらせっかく選手会長になったんだから、早くみんなとプレーをして、自分も頑張って選手会長としての役目を果たしたいと思ってるでしょうけどね。

次のページ