再開し始めている海外のツアーでは、コロナの影響で異例づくめ。丸山茂樹氏が最近の試合を振り返る。
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僕のラジオ番組のゲストに、5年ぶりに国内女子ツアーで勝った渡邉彩香さん(26)が来てくれました。やっと直接「おめでとう」が言えました。
彼女は静岡県の熱海市出身で、地元では会う人会う人に祝福の声をかけてもらったそうです。熱海で彼女のことを知らない人はいないでしょうからね。「いろんな人の支えがあって、ここまで来られました」と感謝しきりでした。
さてアメリカのPGAツアーは2週連続で同じ会場での試合となりました。オハイオ州ダブリンのミュアフィールドビレッジGCが舞台で、「ワークデイ・チャリティオープン」(7月9~12日)と「ザ・メモリアルトーナメント」(7月16~19日)が続けざまに開催されました。
2週連続で同会場というのは1957年以来だそうなんですが、前例があったことに驚きました。日本のツアーはこういうことあるのかなあ? とにかく異例中の異例です。
イリノイ州であるはずだった「ジョンディアクラシック」という試合が中止になって、代替大会として「ワークデイ」ができたんです。「メモリアル」も元は6月4日に開幕する予定だったのがコロナの関係で延期になって、全英オープンが中止になったところに移ってきた。まあ、ちょっと不思議な感じですよ。
このゴルフ場では松山英樹(28)が2014年に「メモリアル」でPGAツアー初優勝を果たしています。松山は「ワークデイ」では2日目まで素晴らしい内容でしたけど、結局22位でした。
4日間を通じてパーオン率は1位なんですけど、パッティングがよくなかったですね。パターがプレーの平均値を下げてしまって、優勝争いはできなかったですね。でも平均値がポーンと上がれば、優勝争いができるゴルフに持っていけるのは本人が分かってることなんで。そこの調整だけだと思うので、僕は何の心配もしてないですね。流れの中でこうなってるだけで、波長が合うときがきっとくると思ってるんで。